マーケットトレンド の 中国エビ 産業
エビ需要の急増が輸入増に拍車
米農務省によると、中国の一人当たりの水産物消費量はここ数年増加している。例えば、2020年の水産物一人当たり消費量は16.6キログラムで、2021年には16.7キログラムに増加した。したがって、水産物消費の急増が中国におけるエビ製品の消費と輸入を牽引している
エビの輸入を含む中国の水産物輸入は2023年に拡大したが、これは主に国内消費の増加と海外の水産加工品需要の緩やかな回復によるものである。さらに、FAOSTATによると、過去10年間で中国はエクアドル産エビの最大の輸入国となり、供給量の50%を吸収している。2023年の中国のエビ輸入量98万7,601トンのうち、エクアドルが69万7,357トンを占め、市場シェア71%を占めている。ITCの貿易地図によると、中国の調理済みエビの輸入は2022年に99万1,000米ドルであったが、2023年には24億米ドルに増加する
中国の加工、流通、コールド・チェーン・システムの改善により、冷凍エビ加工食品の消費は着実に増加すると思われる。eコマース・プラットフォームを通じた水産物販売が大幅に伸びている。中国水産物加工販売協会と国家経済戦略研究院が発行した「中国水産物電子商取引報告書(2019年版)によると、電子商取引を通じて水産物製品の中でも生鮮・冷凍エビ製品が高く販売されていることが報告されている。従って、これらの要因が国内のエビの輸入に影響を与えている