マーケットトレンド の 中国の建設 産業
中国建設業の生産額増加
- 2011年から2021年にかけての中国の建設生産額は、建設業界の漸進的な成長を示している。2021年には、中国の建設生産額は29兆3,100億人民元(4兆2,500億米ドル)でピークを迎える。人口動態は今後も中国の住宅建設に拍車をかけると予想される。世帯所得率の上昇と、農村部から都市部への人口移動が、引き続き中国の住宅建設需要を牽引すると予想される。公共部門と民間部門の両方で手頃な価格の住宅が重視されるようになれば、住宅建設部門の発展に拍車がかかるだろう。
- 非住宅インフラも今後数年で飛躍的に拡大すると予測される。中国では高齢化が進み、医療施設や新しい病院の建設需要が高まっている。賃金の上昇も中国の個人消費を押し上げると予想される。これにより、教育や娯楽を含むさまざまなサービスへの需要が創出され、後には国内でのプラント建設需要も見込まれる。
- 対照的に、インフラ・プロジェクトは2022年6月以降2桁成長を維持しており、デベロッパーの建設工事需要の減少を相殺している。2022年9月には、電力・公益事業と水力・環境プロジェクトへの投資がそれぞれ前年同月比17.8%と12.8%増加した。その結果、2022年の全体的な建設活動は拡大し、建設業PMIの強さに反映された。