マーケットトレンド の チリ航空貨物輸送 産業
成長する航空貨物輸送
航空輸送部門はチリ経済に大きく貢献している。2018年と比較すると、2019年の1キロ当たりの航空貨物輸送トン数は3.3%近く減少したが、2019年の輸送能力(1キロ当たりの利用可能貨物トン数)は2.1%増加した。しかし、2020年には輸出が増加している。2020年1月には、国内線と国際線で約36,238トンの貨物が輸送され、2019年の同時期と比較して約12.7%増加した。チリのレッドチェリーやその他の果物の他国(中国など)への輸出が増加している。このため、航空貨物プロバイダーは生鮮需要に適したサービスを強化する機会が増えている。中国は2019年にチリのチェリー輸出の90%近くを占め、2019年第4四半期までに輸出量は21万トン近くに達した
チリの輸出、2021年初月は8.5%増加
2020年同月と比べ、2021年1月のチリの世界貿易量は4.2%増加し、輸出は8.5%増加した。輸出額は79.4億米ドルで、中国は引き続きチリ国産品の主要輸出先市場であり、市場の47.1%を占めている。次いで米国(11.8%)、日本(9.1%)と続き、これら3カ国でチリ国産品の総売上高の68.0%を占めた。鉱業部門の輸出は44億4,000万米ドルで同国総売上高の56%を占め、前年同期比33.3%増となった。鉱業製品バスケットでは、銅鉱物とその精鉱の出荷が突出しており、同部門の総売上高の53.3%を占め、2020年同期比42.0%増となった。銅は第2位で、鉱業製品の37.3%を占めている。同様に、鉄鉱石とその精鉱が59.5%の伸びを示したことも重要である