マーケットトレンド の カナダの住宅ローン/ローンブローカー 産業
活況を呈するオルタナティブ・プライベート・レンディング市場
カナダ銀行(中銀)は、現行の金融システムレビュー(2021年)において、家計債務の増大と、ローン対収入比およびローン対価値比の高い新規住宅ローンのシェア拡大を報告した。カナダ統計局によると、ノンバンクの金融機関は2019年第4四半期と2020年第4四半期に保険付でない住宅ローン貸出を49%増加させた。これらは、オルタナティブ・レンディングやプライベート・レンディングの市場がまだ拡大している兆候である。このような状況では、モーゲージ・ブローカーが重要である。彼らは顧客の利益を念頭に置き、顧客が納得できる代替住宅ローンを見つける手助けをする。ブローカーは今、顧客、特に住宅ローン金利を取り巻く不透明な現状を鑑み、より脆弱な顧客に対し、融資の選択肢、リスク、余分な負債を負うことの意味合いについて徹底的に説明しなければならない
利回りの高い投資への関心の高まり
より高いリターンを求める投資家が、代替投資として住宅ローンを利用するケースが増えている。日本銀行は、住宅ローン投資会社(MIC)が保有する金融資産の総額が2008年以降急速に増加していることに気づいた。2018年から2021年にかけては平均10%の成長が見込まれている。不動産投資によって見通しが異なり、建設資金調達も難しいため、よりリスクの高い住宅ローン投資に資金を投入する投資家が増えているのかもしれない。これまであまり注目されてこなかったが、投資家にとって住宅ローン投資中や住宅ローン延長時の状況を知ることは重要だ