マーケットトレンド の カナダのフレキシブルなオフィススペース 産業
首都が市場をリード
トロント市場は、フレックスオフィスの在庫に関して国内リーダーとして際立っており、国内総在庫の40.8%、合計270万平方フィートを占めています。次の3大市場であるバンクーバー、モントリオール、カルガリーは、それぞれ140万平方フィート(20.8%)、83.6万平方フィート(12.7%)、78.4万平方フィート(11.9%)を占めています。カナダの大半の市場はフレックスオフィスの黎明期にあり、12市場中8市場の在庫合計は30万平方フィート未満である
同地域のオフィス空室率4.0%(2019年第4四半期)のさらなる縮小、コアサブマーケットにおける賃料上昇の加速、国内最大のテックハブの本拠地であることから、フレックスオフィスは急速に進化する市場において機敏に対応できるとして、トロントのテナントの間で絶大な人気を誇っている
最近、オフィススペースのリース件数は増加傾向にある。IBMカナダは2021年にトロントのダウンタウンに新オフィスを建設すると発表した。この新しいスペースには、AIとハイブリッド・クラウドのクライアント・ショーケース・センター、従業員とクライアントの両方が利用できるコラボレーション・スペース、イノベーションとデジタルトランスフォーメーションのための世界的に認められたデザイン・アプローチであるIBM Garageのためのスペースが含まれる。このスペースは、トロント・ヨークストリート16番地に位置する
最近、カナダ最大の商業不動産会社のひとつであるCBREは、2021年第1四半期レポートを発表し、トロントのダウンタウンコアに注目した。Ivanhoe CambridgeとHinesによるフラッグシップ開発であるCIBC Squareが2021年第1四半期に竣工し、CIBCをアンカーテナントとする150万平方フィートのAクラススペースがトロント・ダウンタウン市場に誕生した
2022年、トロント・ダウンタウンのオフィス募集賃料は1平方フィート当たり41.9カナダドルだった。ダウンタウン・サウストロントは市内で最も高額なサブマーケットであり、次いでファイナンシャル・コアサブマーケットであった。定量的な指標では依然として市場は抑制されているが、ブローカーや家主の報告によると、見学の活発さやテナント候補の関心の高さといった定性的な指標では上昇傾向にあるなど、楽観的な兆候も見られる