マーケットトレンド の バター 産業
無乳糖バターの人気上昇
食品に対する身体反応は一般的であるが、世界中で、特に米国とカナダで、乳糖不耐症に悩む住民が増加しており、それによって無乳糖乳製品の需要がさらに高まっている。乳糖を含まず、無乳糖牛乳(牛乳にある程度のラクターゼ酵素を加えたもの)や植物由来または微生物由来(培養バター)から作られる様々なバターの需要と人気が高まっている。乳糖は牛乳やバターのような乳製品に含まれる糖質で、最も頻度の高い食物不耐性のひとつである。乳糖不耐症の人は、バターやアイスクリームのような新鮮な乳製品を消化するのに苦労することが多いが、無乳糖の乳製品は問題なく摂取できる
バターに含まれる乳糖の量は牛乳より少ないにもかかわらず、無乳糖乳製品の需要増加の波及効果として、無乳糖バターや植物性バターの需要が大幅に増加している。さらに、メーカーは世界中で増加する乳糖不耐症の人口に対応できる革新的なバター製品を開発している。例えば、2021年8月、インドの乳製品不使用食品ブランドWhiteCubは、WhiteCub Veganバターの発売を発表した。これは乳製品不使用の製品で、ビタミンB12とDを含む完全植物性である
バターの急成長市場はアジア太平洋地域
アジア太平洋地域のバター供給は、常に国内市場の影響を強く受けている。アジア太平洋地域のバター加工工場は、消費者の需要を満たすために大幅に拡大しており、市場の成長を後押ししている。また、バターは主に西洋料理に関連しているが、フォンテラ社のような大手生産者により、中華料理での使用の可能性が大きく宣伝されているため、アジア料理、ひいてはアジア市場での使用が増加している。ナッツバターの市場はピーナッツバター製品に傾いている。しかし、スプレッド市場のほとんどは、ヌテラのようなチョコレート・スプレッドを扱うブランドによって支えられている。ナッツバターの需要は、スプレッドそのものではなく、食事の調理材料として関心を集めている。職人技を駆使したナッツバターの成長は、オーガニックの原材料をベースとしたユニークなレシピ作りに各ブランドが力を入れている国々で伸びている