マーケットトレンド の ブラジルの太陽エネルギー 産業
電力需要の増加が市場を牽引
- ブラジルの発電は、さまざまな燃料を使って行われているが、自然エネルギーは主要な発電源のひとつである。CO2排出量の増加による大気中の気候変動への懸念が高まる中、ブラジルをはじめとする各国は、自然エネルギーによる発電に力を注いでいる。2021年現在、ブラジルの自然エネルギーによる発電量は45%近くに達している。
- ブラジルの電力需要のほとんどは、水力発電施設によって緩和されている。水力発電はブラジルを支配し、2020年には同国の発電量の約26%を占めた。水力発電所は北部のアマゾン川流域に立地している。しかし、ブラジルの電力需要は、主に水力発電に頼っている東海岸が中心であり、今後数年間は輪番制の電力需要を満たすには不足する可能性がある。
- 国家電力システム運営機関(ONS)によると、ブラジルには3893基の太陽光発電所があり、さらに13基が建設段階にある。
- 2020年のブラジルの太陽光発電導入量は780万kWで、2024年には120万基の太陽光発電システムが設置される見込みだ。ネットメーター政策と太陽光発電コストの低下により、ブラジルの太陽光発電は予測期間中に増加すると予想される。