マーケットトレンド の ブラジルの食品着色料 産業
フリーフロム食品・飲料の需要拡大
全米で菜食主義になり、保存料、人工着色料、人工香料などを使わない食品を求める消費者が増えている。この背景には、食物アレルギーに悩む消費者の増加がある。このため、ますます多くの食品・飲料メーカーがノンフリーの食品・飲料製品を棚に並べるようになり、国内の天然着色料の需要に貢献している。例えば、ダノンブラジルは2019年、健康飲料に対する需要の高まりに対応するため、プレミアム炭酸ジュースやフレーバーティー(防腐剤不使用、人工着色料不使用)のシリーズである4Uを発売し、清涼飲料業界に参入した
食肉代替物市場における食用色素の需要拡大
ブラジルの代用肉市場は急速に拡大しているため、代用肉市場空間における食品着色料市場も拡大している。赤色食品着色料の製品レンジは植物性食肉市場に貢献しており、近い将来に急成長が見込まれる。植物性食肉類似品への着色における主な課題は、熱安定性と望ましい色合いの維持との適切なバランスを見つけることである。ジボダン(Givaudan)のような世界の食品着色料メーカーは、肉ベースの代用品市場向けに一連の赤色製品ラインを発表している。同社の赤色色素ラインは、ビーツやその他の天然抽出物を配合したベジマイト・ベジーレッドと呼ばれている