マーケットトレンド の ベータカロチン 産業
食品・飲料業界における天然色素の需要増加
消費者は、自分が何をどの程度摂取しているのかを知るために、製品にクリーンラベルを付けることを求めている。製品に含まれる成分を特定したいという消費者の関心が、クリーンラベル製品市場の引き金となった。消費者は世界的に、合成着色料が健康に及ぼす長期的な影響を強く懸念しており、食品には天然着色料を好んで使用している。ベータカロチンは飲料や食品用途の着色料として主に使用されている。この点に関して、2017年、BASF SEは10%ベータカロチン粉末「Lucarotin 10 CWD(Cold Water Dispersible)/O(Orange) Plusを発売した。米国では、この製品は、飲料、スープ、菓子、栄養製品において、アゾ染料の黄色5号および6号に取って代わった。天然色素は、子供の多動性障害や行動上の問題などを回避するのに役立つ。ある調査によると、消費者の約88%が、自然由来の成分を含む製品に割高な価格を支払うことを望んでいる