マーケットトレンド の ベンゾジアゼピン系薬剤 産業
ベンゾジアゼピン系薬では不安障害領域が最大の市場シェアを占める見込み
世界保健機関(WHO)によると、2015年の世界の不安障害の推定患者数は2億6,400万人で、2005年以来14.9%増加しており、人口増加と高齢化の結果、3.6%になると推定されている。不安障害は男性よりも女性に多い(世界レベルでは男性の2.6%に対し女性は4.6%)
2017年、不安症セグメントは抗うつ薬と合わせて60%以上の収益シェアを記録し、不安症治療薬に対する需要の高まりと相まって、市場収益を牽引する新しい不安症治療薬の開発に投資する企業が増加している。不安分野は、2017年のベンゾジアゼピン薬市場の世界的な支配的なセグメントであり、予測期間中も同じ状態を維持すると予想される
北米が市場を支配すると予想され、予測期間中も同様と予想される
北米ではFDAの承認が進んでいるため、世界のベンゾジアゼピン薬市場で圧倒的な地位を占めると予想されている。米国不安・うつ病協会(ADAA)によると、米国では毎年約4,000万人の成人が不安障害に罹患しており、そのうち36.9%しか治療を受けていない。全般性不安障害(GAD)の診断が増加した背景には、メンタルヘルスケアサービスの発達と不安障害に対する意識の高まりがある。老人人口の増加により、メキシコでは不安障害の診断率が増加しており、認知行動療法(CBT)や全般性不安障害(GAD)治療薬などの理学療法の需要を直接後押ししている