マーケットトレンド の アキシャルコンプレッサー 産業
市場を支配する石油・ガスセグメント
- 天然ガス需要は2018年に4.6%増加し、予測期間中もこの傾向が続くと予想されており、軸流圧縮機市場もほぼ同様に増加することになる。
- 中流の石油・ガス産業における軸流圧縮機需要も、米国やロシアなどのガス生産国や、中国やEUなどのガス消費国による輸出入の増加に伴い、それぞれ拡大が見込まれている。天然ガスの消費量は、全燃料の中で最も速い成長が見込まれている。他の化石燃料に比べて低コストであるため、予測期間中、天然ガスの需要を補うことが期待される。
- 世界の石油・ガス幹線パイプラインは、2019年の190万kmから2023年には220万kmに伸び、合計13.4%の成長が見込まれる。このデータでは、アジア太平洋と北米がリードしており、発表済みおよび計画中のプロジェクトによると、パイプラインの長さは合計で約1,400万km伸びており、この傾向は今後数年間、軸流圧縮機市場に明るい兆しを示すと予想される。
- 米国では、石炭によるエネルギー生産の割合が大幅に減少し、ガスによるエネルギー生産に徐々に取って代わられている。ガスによるエネルギー生産のシェアは、2014年の27.5%から2018年には35.1%に上昇し、これは石油・ガス産業における軸流圧縮機市場の成長に向かっていることを示している。
- エネルギー生産のためのガス需要も同様に世界的に増加しており、インド、中国、メキシコなどの発展途上国での成長率が高く、軸流圧縮機市場を牽引している。
アジア太平洋地域が市場を支配する
- アジア太平洋地域は、特にインドや中国のような工業および消費者市場の成長、またオーストラリアのような先進国からのガス需要の伸びに対応して、最も速い成長率を目撃している。
- この地域では発電と製造業が天然ガスの最大の消費者である。インドや中国などの国々における電力需要の増加が天然ガス需要を牽引すると予想される。
- インドの石油精製・石油化学産業への投資と鉄鋼生産の成長は、インドの軸流コンプレッサー市場に道を開くと期待されている。インドの精製能力は2019年3月に22495.43 TMTに増加し、2018年3月から6.51%増加
- 中国は、石炭によるエネルギー生産を再生可能エネルギーとガスによるエネルギー生産で代替することによる汚染削減へのコミットメントにより、長年にわたってガス需要が絶えず増加しており、ガス消費量では世界第3位の国となっている。
- 中国の精製能力もまた増加傾向にあり、最近では1MTAのエチレンと、中国化工泉州石化の精製所拡張プロジェクトが契約された。
- 従って、予測期間中も、近年見られた傾向と同様に、前述の要因が市場を牽引すると予想される。