マーケットトレンド の オーストラリアの配合飼料 産業
鶏肉部門が市場を独占
ここ数年、人口と所得の増加に伴い、オーストラリアでは同時期に肉の消費量が大幅に増加している。オーストラリア人1人当たりの鶏肉の年間消費量は47.46kgで、牛肉、羊肉、豚肉を上回り、最も消費量の多い動物性タンパク質となっている。鶏肉産業は過去20年間、毎年4.5%の成長を続けている。鶏肉はオーストラリアで最も消費される肉となり、同国の配合飼料消費量はさらに増加するだろう。さらに、オーストラリア鶏卵協会によると、一人当たりの鶏卵消費量は2021-2022年度の262個から2022-2023年度には263個に増加した
その上、鶏肉消費の増加は川下需要の好調を確保し、業界の収益を押し上げた。鶏肉の小売価格は下落し、魚介類、牛肉、羊肉など多くの代用品は上昇した。その結果、小売店における鶏肉の価格が相対的に下がったことで、過去5年間、より多くの消費者が鶏肉を購入し、消費するようになった。加えて、健康志向の高まりが、鶏肉のような、より脂肪分の少ない蛋白源への需要を牽引し、この業界に利益をもたらしている。平均寿命の伸び、飼料生産に利用可能な土地と水資源の制限、食糧とエタノール生産へのこれらの資源の利用拡大が、オーストラリアの食肉業界における配合飼料の需要を高めている