マーケットトレンド の オーストラリア獣医医療 産業
ワクチン・セグメントが市場で大きなシェアを占める
オーストラリアの動物用医薬品市場では、ワクチン分野が大きなシェアを占めている。オーストラリアにおける動物用ワクチン分野は、ワクチンの技術革新、ワクチン発売の増加、動物の健康に対する意識の高まり、政府機関や協会による投資の増加、牛乳、肉、卵、魚などの動物性タンパク質に対する需要の増加、コンパニオンアニマルのヘルスケアに対する支出の増加によって牽引されると予想される
2022年1月に発表されたニュースによると、オーストラリアの獣医師は、ロシアで開発された動物用ワクチンを使って、世界的大流行に対するワクチン接種を国内のペットに行うよう政府機関に働きかけている。シドニーにあるサザンクロス獣医科のサム・コヴァック医師は、オーストラリアにおけるペットへのワクチン接種について、オーストラリア農薬獣医医薬品局(Australian Pesticides and Veterinary Medicines Authority)からまだ許可を得ていない。このようなイニシアチブの高まりは、この市場におけるワクチン分野の成長を促進するだろう
さらに、2020年4月、オーストラリアの大学であるアデレード大学は、家禽におけるサルモネラ・チフスムリウム・ワクチンの有効性を改善するため、オーストラリア研究評議会から39万豪ドル(25万2000米ドル)のリンケージ助成金を授与された。このような着実な開発は、予測期間中、この市場セグメントと市場全体を押し上げるのに役立つ
さらに、2021年12月、オーストラリアのライフサイエンス企業であるQBiotics社は、オーストラリア農獣医医薬品局(APVMA)によりイヌの非転移性肥満細胞腫(MCT)の治療薬として承認されているSTELFONTAをオーストラリアで発売した
従って、上記の要因から、予測期間中、ワクチン分野がオーストラリアの動物用医薬品市場を牽引すると予想される