マーケットトレンド の オーストラリアのシーラント 産業
建築・建設は最大のエンドユーザー産業
- オーストラリアのシーラント市場は、防水、耐候性シーリング、ひび割れシーリング、目地シーリングなど、建築・建設活動におけるシーラントの多様な用途のため、建設業界が支配的で、他のエンドユーザー業界がそれに続いている。さらに、建設用シーリング材は、長寿命でさまざまな基材に簡単に塗布できるように設計されている。建設産業は、国のGDPの約9%を生み出している。現在、オーストラリア政府は、エネルギー効率の高い建物の建設を促進することに重点を置いているため、国全体でシーリング材の需要が急増している。
- その他のエンドユーザー産業は、電子・電気部品、機関車・船舶、DIYで構成され、中でも電子・電気機器製造業におけるポッティングや保護材の多様な用途のため、電子産業が大きなシェアを占めている。ポッティング材は、センサーやケーブルなどのシールに使用される。さらに、電子商取引の急成長と、家電製品セグメントの強力な市場ポジショニングは、オーストラリアのシーラント市場の業界規模を推進することを望んでいる。
- ヘルスケア産業では、医療機器部品の組み立てやシールにシーラントが使用されている。医療グレードのシーラントは、ガラス、金属、プラスチック、塗装面など様々な基材と結合するユニークな適用性を持っている。オーストラリアには500社以上の医療機器メーカーがあり、米国、ドイツ、中国など世界の主要経済国への医療機器の主要供給国となっている。今後数年間は、国内市場からの前例のない需要により、医療機器製造において大きな成長を記録すると予想される。このことが、同国におけるシーラント需要を押し上げることになる。