マーケットトレンド の オーストラリアの石油とガスの中流 産業
パイプライン部門が成長を遂げる
- 2019年、クイーンズランド・ハンター・ガス・パイプラインは天然ガスのパイプライン案だった。このパイプラインは、クイーンズランド州のワルンビラ(Wallumbilla)ガスハブからニューサウスウェールズ州のニューキャッスル(Newcastle)までの予定である。パイプラインの長さは約825キロメートル(513マイル)、容量は日量4億1,610万立方フィートになると予想されている。
- 2019年、Longford to Long Island Point Replacement Oil Pipelineは、オーストラリアで稼働中の石油パイプラインである。パイプラインはギプスランドからヘイスティングスまで続いている。パイプラインの長さは175km(116マイル)、容量は日量18万バレル。
- 国内の石油生産量は、2017年の1,490万トンから2018年には1,520万トンと、1.5%増加した。同国の石油消費量は前年比4.5%増で、2017年の石油換算4,890万トンから2018年には5,110万トンとなった。消費量の増加は、必要な容量の増加に対する投資家のインセンティブとなり、将来の投資を増加させ、それによって業界の成長を後押しする。
- したがって、石油・ガス消費の増加とこのセクターへの投資の増加により、パイプライン容量は予測期間中に若干増加すると予想される。
天然ガス生産量の増加が市場を牽引
- 同国における天然ガスの生産量は、2017年の97.0百万トン石油換算から2018年の111.9百万トン石油換算へと、前年比15.3%増加した。オーストラリアにおけるガスの消費量は、2017年の35.5百万トン石油換算(mtoe)から、2018年には35.6百万トン石油換算(mtoe)と、0.4%増加した。生産量の増加は、パイプライン・インフラの成長を後押しすると予想される。
- 2019年、Dampier to Bunbury Natural Gas Pipelineは、西オーストラリア州のBurrup PeninsulaからBrunswickまでを走る稼働中のパイプラインである。パイプラインの長さは約1,597キロメートル(992マイル)、容量は7億4,404万立方フィート/日である。
- オーストラリアのLNG液化能力は年間7,540万トン(MTPA)で、稼働率は95%。液化能力は3.6MTPAが建設中で、6.8MTPAが提案中である。
- オーストラリアの石油・ガス中流産業は、ガスの生産量と消費量の大幅な増加が予想され、パイプラインやLNGターミナルのインフラへの投資が増加するため、予測期間中に大きく成長する見込みである。