マーケットトレンド の オーストラリアの電動自転車 産業
推進力タイプ別では、ペダルアシストが最大のセグメントである。
- オーストラリアでは、サイクリングは一般的なアクティビティである。男性のサイクリング参加率は女性よりかなり高く、男性が女性より頻繁に乗っていることがうかがえる。2017年には約34.2%の人が自転車に乗っており、2016年から若干の減少を記録した。オーストラリアでは、e-bikeの販売が急速に伸びており、e-bikeの輸入は過去3年間で3倍に増加した。政府はその後、e-bikeの輸入に5%の税金を課すと発表した。この増税は、中国、カンボジア、インドネシア、アメリカなどオーストラリアと自由貿易協定を結んでいる国には適用されないが、台湾、ヨーロッパ、インド製のe-bikeの価格は上がるかもしれない。
- オーストラリア自動車協会によると、交通渋滞が原因で、国内の主要都市では平均3~8%の走行速度が低下しているという。大幅な政策変更が行われない場合、渋滞コストは2030年までに277億米ドルから373億米ドルに達すると予測されている。一方、燃料価格の上昇、交通渋滞の悪化、運動と健康への関心の高まり、環境意識の高まりは、オーストラリアのe-bike市場を牽引する重要な力となっている。e-bikeの需要は、主に環境問題や天然資源の枯渇と闘うことで、将来の世代のために環境を保護しようという人々の関心の高まりも後押ししている。
- オーストラリアにおける電動自転車の市場ダイナミクスに大きな影響を与えた最近の2つの画期的な出来事として、ハイエンドの電動自転車の発売と、スマートフォンとの統合が可能なハイテク・スピードペデレックバイクの導入が挙げられる。オーストラリアのe-bike市場では、過去期間(2017〜2022年)においてペダルアシスト分野が最大のシェアを占めていたが、予測期間においてはスピードペデレック分野が最も急成長する分野となると予想される。