マーケットトレンド の アジア太平洋風力発電 産業
オンショア部門が市場を支配
- 過去5年間、陸上風力発電技術は、設置されたメガワット容量あたりの発電量を最大化し、より風速の低い場所をカバーするように進化してきた。これに加え、近年では風力タービンの大型化が進み、ハブの高さが高く、直径が広く、風力タービンのブレードが大きくなっている。
- 2021年には、アジアの陸上風力発電設備は357.574GWに達する。アジアの新規設置量は、2026年には1,000万kWを超え、2030年には1,500万kW近くに達する可能性が高い。2050年までに、アジアにおける風力発電の新規導入量は9倍に増加し、洋上風力発電が613GW、陸上風力発電が2646GWに達すると予測されている。
- 今後、中国の北部地域には陸上風力の潜在力が豊富にある。青海省、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区、北東部は最も発電密度が高く(平均値は1平方メートルあたり400〜600ワット(W/m²))、陸上風力発電の新規導入のほとんどはこれらの地域で行われると予想される。
- さらに2022年11月、ヴェスタス・ウインド・システムズA/Sは台湾のwpd AG社から、2つの風力発電プロジェクトに91.5mタワー付きV117-4.2MW風力タービン5基を供給する21MWの受注を獲得した。この受注には、風力発電所の性能を最適化するための長期サービス契約も含まれている。
- さらに2022年12月、タグエナジーとヴェスタスは、オーストラリア・ビクトリア州の756メガワット・プロジェクトであるゴールデン・プレインズ風力発電所の第1段階における設計・調達・建設サービスの提供に関する提携を発表した。完成後、ヴェスタスは30年間のサービス・メンテナンス契約を締結し、プロジェクトのエネルギー生産を最適化する。
- これらのことから、陸上風力発電事業は、今後数年間で市場を大きく牽引し、最も急成長する分野となることが予想されます。