マーケットトレンド の アジア太平洋地域の太陽光発電 (PV) 産業
地上設置型セグメントが市場を支配する
- 地上設置型ソーラーパネルは、地上に設置されるソーラーアレイである。これらのシステムは通常、屋上設置よりも高価だが、より大きなレベルでエネルギー生産を最大化できる可能性がある。2021年には、地上設置型太陽光発電の市場シェアは、太陽光発電の総設置容量の50%以上に達した。
- 商業用や公益事業用の地上設置型太陽光発電は、規模の経済性、大規模設置、運用・保守の効率性から経済的である。一方、屋上設置型太陽光発電は、1MW未満の小規模な住宅用プロジェクトに使用される。
- 大規模な公益事業プロジェクトにおける競争の激化と技術進歩により、設置価格と運転・保守価格の両方においてコスト削減が進んでいる。2021年現在、アジアの太陽光発電設備容量は484.93GWに達し、2020年の409.25GWに比べ18.49%増加している。
- 今後、2021年12月、インド新再生可能エネルギー省(MNRE)は、系統連系屋根上太陽光発電プログラムのフェーズIIを評価するための関心表明(EOI)を募集した。同プログラムは国家ソーラー・ミッション(NSM)の一環で、2022年末までに4,000万kWの系統連系屋根上太陽光発電システムの導入を目指すものである。
- 2022年1月、リライアンス・インダストリーズはグジャラート州政府と、10~15年間でグジャラート州に6,030億米ドルを投資し、1,000万kWの再生可能エネルギー発電所とグリーン水素エコシステムを設置する協定に調印した。再生可能エネルギー発電所には、公益事業規模の太陽光発電所が含まれる。RILは、今後予定されている再生可能プロジェクト向けに、太陽光発電モジュール、電解槽、バッテリー、燃料電池の製造施設を設置するために6万インドルピーを投資する予定である。
- さらに2022年9月、日立アステモはマハラシュトラ州のジャルガオン製造工場にインド初の太陽光発電所を設置した。3MWの太陽光発電所は43301平方メートルの敷地に建設される。この地上設置型太陽光発電所は、7128枚の地上設置型ソーラーパネルと10台のインバーターで構成され、2023年までに稼働する予定だ。
- 以上のことから、予測期間中は地上設置型がアジア太平洋地域の太陽光発電市場を支配すると予想される。