マーケットトレンド の アジア太平洋地域の生コンクリート 産業
インフラ建設は他のセクターを圧倒する
- 同地域の建設業界は、国内外からの旺盛な投資により、大幅な成長が見込まれている。
- 例えば、中国では2022年1~9月のインフラ投資が前年同期比8.6%増となった。同国は、交通、再生可能エネルギー、水資源保護プロジェクトに多額の投資を行っている。
- 同様に、インドも建設部門で524.7億米ドルの直接投資を目撃しており、そのうち263.0億米ドルがインフラ建設であった。インド政府はまた、2019年から2023年の間にインフラ整備に1兆4,000億米ドルを投資する意向で、さらに2019年から2030年の間に鉄道インフラに7,500億米ドルを投資することを目標としている。
- インドネシアでもインフラ開発は有望で、政府は2020年から2024年の間に4,000億米ドル以上の投資を計画している。政府は予算の60%を交通インフラに費やす意向で、一方、17%と10%はそれぞれ発電能力と水産業の拡大に費やされる。
- 他方、東京はアジア太平洋地域全体で最大の投資家のひとつであり、インドネシアやベトナムなどの国々のインフラ・プロジェクトに日本の金融機関が投資した額は推定3300億米ドルに上る。
- 前述の要因は、アジア太平洋地域全体のインフラ整備に大きな期待を示しており、それによって生コン市場の成長を牽引している。