マーケットトレンド の アジア太平洋ネオバンキング 産業
ネオ・バンキングの顧客数は地域で大幅に増加している
良好な人口動態や支援政策だけでなく、ハイテク大手の発展や、決済可能なIoT機器とそれに付随するサービスの拡大により、アジア太平洋地域はフィンテック革命の主要なホットスポットのひとつとなっている。Finboldのデータによると、APAC地域のネオバンクは2021年上半期に1億3480万人の顧客を獲得し、2020年の3億240万人から44.57%増の4億3720万人に増加した。2019年の同地域のネオバンクの顧客数は2億3,930万人であった。APACのネオ・バンクが獲得した新規顧客数は、2020年から2021年にかけて、6,310万人から1億3,480万人へと113.62%増加した。2018年から2019年にかけて、同地域のネオ・バンキング市場には2億3,300万人という驚異的な新規顧客が加わった
ネオ・バンクの数ではインドがトップ
アジア太平洋地域には現在68のネオバンクがある。この数字は欧米市場には遅れをとっているが、規制が明確に定義されれば急成長する可能性のある、まだ発展途上の分野であることを示している。ネオ・バンクの数では、インドが14でトップである。東アジアでは、香港のデジタル・バンク数が12と最も多い。一方、中国は2億2,000万人のネオバンク顧客を抱えるデジタル・バンキングの世界的リーダーであるにもかかわらず、ネオバンクはわずか4行しかない。この地域におけるネオ・バンクの台頭を受け、多くの伝統的な銀行が、商品のデジタル化を進め、消費者の維持・誘致をターゲットとした魅力的な提案を構築するための独自の取り組みを行っている