マーケットトレンド の アジア太平洋地域の投資信託業界 産業
インフレ率の上昇がチャンスを生む
第一の大きなトレンドは、アジア太平洋地域のプライベート・エクイティ市場に対するインフレの高まりの影響である。低金利のため、近年、多くの企業が過剰な債務を負ってきた。金利が上昇するにつれ、こうした企業の一部は経営難に陥り、資本増強が必要になる可能性がある。そのため、プライベート・エクイティが参入する道が開かれる
金利上昇は、プライベート・エクイティのセクター集中に影響を与えるだろう。バリュエーションが極めて高い高成長IT企業への投資は、近年のトレンドである。今後は、バランスシートが不安定な高成長企業から、企業がインフレに耐えるための要素である強い収益力と価格決定力を持つセクターや企業へのシフトが予想される
地域における貯蓄の優先順位としての投資信託
新興富裕層は、世界で最もダイナミックな市場のいくつかで、経済成長に火をつけている。新興富裕層は積極的な貯蓄家であり、彼らが最優先する貯蓄の割合は、この地域の各国で年々増加している。基本的な貯蓄口座や定期預金に頼っていた富裕層が、主な貯蓄方法として投資信託を選ぶ割合は年々増加している。インフォグラフィックは、この地域における貯蓄方法として投資信託を検討している人口の割合を示している