マーケットトレンド の アジア太平洋地域の潤滑剤 産業
エンドユーザー別最大セグメント:自動車
- 2020年、アジア太平洋地域の潤滑油市場は自動車産業が独占し、同地域の潤滑油消費量全体の約45%を占めた。2015年から2019年にかけて、自動車産業における潤滑油消費量は約22%増加した。
- 2020年には、COVID-19関連の規制により、いくつかの産業からのメンテナンス要件が低下した。大きな影響を受けたのは自動車産業で、6.24%の落ち込みを記録し、次いで冶金・金属加工(3.33%)が続いた。
- 発電産業は、2021年から2026年にかけて5.86%のCAGRを記録し、自動車産業(4.89%)に次いで、調査市場の中で最も急成長するエンドユーザー産業になると予想される。多くの国々で発電設備が拡大し、自動車販売台数の増加が見込まれることから、今後数年間は潤滑油の消費を下支えする可能性が高い。
最大の国 :中国
- 2020年、中国はアジア太平洋地域における潤滑油の主要消費国であり、同地域の潤滑油総消費量の約52%を占めた。2015年から2019年にかけて、中国の潤滑油消費量は25%以上増加した。
- 2020年、COVID-19の発生はいくつかの産業の操業を抑制し、それによってアジア太平洋地域全体の潤滑油消費が抑制された。最も影響を受けたのはインドで、2019~2020年の潤滑油消費量は12%減少し、次いで日本が11.6%減少した。
- ベトナムのCAGRは5.26%と予想され、インド(5.24%)がこれに続く。ベトナムでは、自動車生産と販売の回復が見込まれており、これが潤滑油消費の伸びを牽引するとみられる。