マーケットトレンド の アジア太平洋地域の低カロリー甘味料 産業
飲料メーカーによるステビアの用途拡大
アジア諸国における肥満や糖尿病への関心の高まりにより、アジア太平洋地域の食品・飲料メーカーによる低カロリー甘味料への需要がここ数年増加している。そのため、飲料セグメントの多くの主要企業は、ステビアを中心とした天然低カロリー甘味料を使用した製品を導入している。例えば2018年、コカ・コーラはニュージーランドで100%ステビアで甘味をつけたコーラ「コカ・コーラ・ライフを発売した。同社はまた、今後数年間に南太平洋地域でもこの製品を導入する予定である
さらに、ステビアの主要企業は飲料メーカー向けにカスタマイズしたステビア粉末や顆粒を提供しており、味や風味を損なうことなく飲料製品を導入するよう促している。例えば2016年、マレーシアのPureCircle社は、飲料用途に特化したカスタムステビア成分「Sigma-Beveragesを発表した
オーストラリアにおける低カロリー甘味料の需要増加
オーストラリアの消費者は、砂糖に隠された健康上のデメリットを認識するようになり、低カロリー甘味料入りの食品・飲料製品の使用に積極的になっている。この要因を考慮すると、予測期間中に多くの加工食品メーカーがオーストラリアの小売棚に低カロリー甘味料製品を導入すると予想される。スポーツとフィットネスの文化が豊かなオーストラリアでは、こうした要素も低カロリー甘味料の需要を後押ししている
また、同国ではクリーンラベル原料の需要が高まっているため、各社は低カロリー甘味料とクリーンラベルの両方の特性を併せ持つ製品を投入している。例えば、米国の自然派甘味料会社Sweegen Inc.は、新しい非遺伝子組み換え自然派ステビア甘味料BESTEVIA Reb Mを国内で発売するため、Food Standards Australia New Zealand (FSANZ)から承認を受けた