マーケットトレンド の アジア太平洋アイスクリーム 産業
多彩なフレーバーが市場の成長を後押し
- 様々なフレーバー・アイスクリームが入手可能であることが、アイスクリーム産業の成長を牽引している。その結果、アイスクリームの消費者はこれらの製品にプレミアム価格を支払い、市場の収益を増加させている。メーカー各社は、変化する消費者の需要に対応するため、製品の配合に機能性成分やエキゾチックなフレーバーを含めることで、製品の幅を広げている。
- 例えば、2022年6月、タイグリコはSUNAOブランドからマカダミアアイスクリームとアーモンドアイスクリームを含む新フレーバーのアイスクリームの発売を発表した。SUNAOはショ糖を一切使用せず食物繊維を含み、マカダミアナッツとアーモンドを使用している。現在、タイ・グレーターバンコクのセブン-イレブンのみで販売されている。
- 製品の最新イノベーションは、デパート、ハイパーマーケット、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなど、近代的な小売業態でさまざまなフレーバー・アイスクリームを入手できるようになったことで、市場の成長も後押ししている。
- 例えば、企業は消費者の嗜好の変化に対応するため、トロピカル・フルーツ、抹茶、チョコレート、バニラなどのエキゾチックなフレーバーを加えている。このように、近代的な食品技術により、さまざまなアイスクリーム・フレーバーの製品革新が、地域全体の市場の成長と発展を加速させている。
アイスクリーム市場をリードする中国
- 中国は、アジア太平洋地域におけるアイスクリーム市場の主要消費国である。中国は、生産と流通の市場拡大の恩恵を享受しており、これがアイスクリーム産業の成長につながっている。ミレニアル世代の間でフローズン・スナックの需要が高まっていることから、中国のアイスクリーム市場は大幅な成長が見込まれている。
- こうした消費者の大半は、食事の代わりとしてフローズン・デザートを選ぶ。さらに、多忙なライフスタイルが健康やウェルネスへの関心と相まって、同国のアイスクリーム需要を牽引している。さらに、自然食品、加工度の低い食品、簡便な食品への嗜好の高まりや、低カロリー・アイスクリームへの注目の高まりが、企業が市場の成長ポテンシャルを活用することを可能にしている。
- 同国の人口増加により、アイスクリームの生産量が増えることも、中国アイスクリーム市場を押し上げる可能性がある。