マーケットトレンド の アジア太平洋ガスタービン MRO 産業
メンテナンス部門が大幅な市場成長を遂げる見込み
- ガスタービンのメンテナンス・サービスには、定期的な点検、試験、腐食防止対策、その他の機械的・電気的工事などが含まれ、将来的にタービンに何らかの不具合が生じるのを防ぐ。
- 天然ガスによる発電は地域レベルで増加している。クリーンな燃料特性から、ほぼすべての国で需要がある。しかし、ガスタービンを導入しただけでは、長期にわたる柔軟な運用は保証されない。そのため、多くの国で、プラント稼働当初から、あるいは一定期間を経てから、MROサービスの利用が始まっている。
- 2020年6月、米国を拠点とする運転保守会社EthosEnergyは、日本の丸善石油化学から数十億ドルの契約を獲得した。同社は、日本の石油化学プラントにあるフレーム6Bガスタービンの新しいガスタービン部品、部品修理、メンテナンスとフィールドサービスを提供する。契約期間は4年間。
- 2021年3月、ゼネラル・エレクトリックはリライアンス・バングラデシュLNG&パワー社との間で、バングラデシュに建設予定の「メグナハット発電所のメンテナンス・サービスを提供する22年間の契約を締結した。これには、ガスタービン、蒸気タービン、補機類の機器メンテナンスと、プラント全体のデジタルソリューションの導入が含まれる。同発電所は2023年までに稼働を開始する予定だ。
- アジア太平洋地域では天然ガスの消費量が増加しており、2019年の8581億立方メートルから2020年には8616億立方メートルに増加した。この消費量は予測期間中も増加すると予想され、そのかなりの量がガスプラントによって必要とされるエネルギーを生み出すために使用される見込みである。
- こうした動きを受けて、メンテナンス・サービスは近い将来に力強い成長を遂げることが予想される。