マーケットトレンド の アジア太平洋地域の果物と野菜のジュース 産業
高まるオーガニック飲料の需要
消費者は化学成分を含まない製品を選ぶようになり、自然食品やオーガニック飲料の需要が高まっている。このような消費者の嗜好の変化は、オーガニック・ジュースの高い需要につながるだろう。有機食品への嗜好の高まりを受けて、小売チェーンは有機乳製品、有機飲料、有機ジュース、有機シリアル、有機肉など、近い将来の成長が期待される有機製品を提供するようになっている。その結果、今日の消費者はパッケージ・ジュースに合成原料が多量に使用されていることを認識するようになり、そうした製品の使用を控えるようになっている。このことが、地域全体の天然・有機ジュース市場の需要を押し上げている
米農務省海外農業局によると、インドにおける有機飲料の消費額は今年9200万米ドルに達した。消費額が8,100万米ドルだった前年と比較すると、これは全国的な有機飲料の増加を反映している。オーガニック・ジュースの需要は、便利で栄養価の高い選択肢として家庭で徐々に増加している。消費者は甘味飲料から離れ、果物本来のおいしさを持ち、化学物質を含まない飲料を積極的に求めるようになっている。加えて、有機フルーツジュース、野菜ジュース、ブレンド飲料など、低カロリーで食物繊維の多い飲料への消費者の志向の高まりが、調査対象市場の成長を増大させると予想される