マーケットトレンド の アジア太平洋地域の果物と野菜の原料 産業
天然素材の用途拡大
アジア太平洋地域では、消費者が炭酸飲料よりも天然飲料を好むようになった結果、健康への関心が高まっていることなどが天然食品原料市場を大きく牽引している。乳製品、ベーカリー、飲料など様々な産業分野での天然果実・野菜ピューレの使用は、様々な用途での果実・野菜原料市場の成長を助けている。果物のピューレやベースなど、冷蔵ジュース製品、スムージー、保存可能なジュース製品、特製カクテル・ミキサーなど、天然飲料の数多くのレシピでうまく機能する用途はほとんどない。濃縮果汁、ピューレ、パウダーなど、果物・野菜原料のその他の用途は、天然ジュース、スプレッド、ネクターの出現によって急速に増加している。こうした濃縮果汁は、天然の色、風味の強化、砂糖の代替、食品や飲料の栄養成分の強化など、独自の可能性を見出している
調査対象市場における中国のシェアは突出している
中国はアジア太平洋地域で青果物原料を生産する主要国のひとつであり、高度な食品加工技術を有しているため、高品質の青果物原料を低コストで生産することができる。そのため、中国は世界最大の青果物原料供給国のひとつとなっている。カーギル・インコーポレイテッドは、中国政府の Big Health という健康増進キャンペーンに沿って、生産工程における食品安全対策に積極的に取り組んでいる。インドの消費者は、食品に地元の果物や野菜の味を好むことが確認されている。そのため、インドの果物・野菜原料会社は、フルーツ飲料、ヨーグルト、スムージー、アイスクリーム、ベーカリー製品などに幅広く利用できる国産のアルフォンソマンゴーピューレを導入している