マーケットトレンド の アジア太平洋地域の冷凍食品 産業
コンビニエンス・フード志向の高まり
マイペースなライフスタイルや、大人たちが手早く食事やおやつを済ませる必要性から、すぐに食べられるヘルシーで便利な食品への需要が高まっている。冷凍食品は、そのほとんどが短時間で調理して消費できるため、有益であると考えられている。シーフード缶詰、インスタント野菜ミックス、米飯、麺類など、すぐに調理できる冷凍食品は、半調理済みで調理時間が最小限で済むため、ミレニアル世代の消費者に非常に人気がある。さらに、主要ブランドは消費者に多種多様な冷凍食品を提供しており、調理作業の多くは家庭外で行われている。例えば、多角的化学製品の大手メーカーであるSABICは2020年9月、革新的なフィルム製造技術を用いた新グレードのPE(ポリエチレン)を特徴とする冷凍食品用の新しいパッケージング・ソリューションを発表した。さらに同社は、この新しいパッケージング・ソリューションは100%リサイクル可能で、光の透過率が高いため包装された冷凍食品の視認性が向上するとしている
オンラインストアによる小売売上高が最も高い年平均成長率で拡大している
オンライン取引に伴う利便性が、この小売チャネルへの依存度を高めている。消費者は様々な選択肢を比較し、必要な製品を自宅で購入することができる。さらに、オンライン・プラットフォームは、冷凍スナックの幅広い品揃えとともに、様々な割引を提供している。これらの商品には、冷凍ポテトフライ、ウェッジ、ピザ、クロワッサン、フィッシュケーキ、イカリング、冷凍モモなどの冷凍スナックが含まれる。これと並行して、大手冷凍スナック・メーカーは、より幅広い消費者層を獲得するためにeコマース・プラットフォームと提携している。例えば、2022年4月、インドの冷凍食品ブランドであるPrasumaは、チキンナゲット、野菜とチキンの春巻き、野菜とチキンのミニサモサ、カバブ、ベーコンなどを含む冷凍食品スナックの新ラインを立ち上げた。同社はこれらの商品を、Swiggy Instamart、Nature's Basket、Walmart、Meatigo.comなどの小売パートナーを通じて、インドの70以上の都市で販売している