マーケットトレンド の アジア太平洋浮体式洋上風力発電 産業
市場を牽引すると期待されるアジア諸国での今後のプロジェクト
- 多くのアジア諸国は、浮体式洋上風力発電技術を利用する潜在的な可能性を見出している。例えば、日本政府は最近、浮体式洋上風力発電のポテンシャルを約424GWと認定した。そのため、日本はその利用に向けて多くの計画を立てている。
- 日本の現在の風力発電容量は、2021年時点で8.2TWhである。日本はすでに、2030年までに約10GW、2040年までに30~45GWの洋上風力発電容量を導入するという野心的な計画を立てている。この目標は、浮体式洋上風力発電プロジェクトによっても達成されようとしている。
- 例えば、2022年5月、BW Ideolと東北電力は、岩手県久慈市沖で浮体式洋上風力発電所を共同開発することで合意した。このプロジェクトは現在、フィージビリティ・スタディの段階にある。
- さらに、韓国政府は2022年11月、約6GWの世界最大の浮体式洋上風力発電所を国内に建設する新たな計画を発表した。政府は、このプロジェクトへの投資計画を400億米ドルと公表した。プロジェクトは韓国南東部の工業都市、蔚山の沖合に建設される予定だ。
- このような動きは、今後数年間、アジア太平洋地域の浮体式洋上風力発電市場を牽引していくと予想される。