マーケットトレンド の アジア太平洋地域の指紋センサー 産業
市場成長を牽引する家電製品
- 埋め込まれたバイオメトリクスの利便性、入手可能性、到達可能性に対する需要の増加は、家電製品における指紋センサーの採用を促進するもう一つの重要な要因になると予想される。さらに、民生用電子機器への生体認証の組み込みは、その高コストとともに成長にマイナスの影響を及ぼすと想定される。
- また、ディスプレイ内指紋センサーは2019年に主流となり、Xiaomi、Oppo、Vivo、Realmeなどのスマートフォンメーカーがすでにディスプレイ内指紋センサーを搭載したスマートフォンを発売している。さらに、このディスプレイ内センサーを搭載するためには、スマートフォンに有機ELディスプレイを搭載する必要があり、スマートフォン全体の使用感が向上する。One Plus、Vivo、Samsung、Oppo、Xiaomiなど、特にアジア太平洋地域の様々なAndroid携帯電話メーカーは、今後2年間は指紋認証IDを主要な生体認証エントリーポイントとして堅持する予定であると予測されている。
- スマートフォン市場で大きなシェアを獲得するため、有力企業はスマートフォンにイノベーションをもたらすことに非常に注力している。例えば、5GスマートフォンのRedmi K30は、生体認証用にFingerprint Cards ABのスリムなサイドマウント静電容量式タッチセンサーFPC1540を組み込んでいる。このセンサーはシャオミのRedmi K30スマートフォンの側面、電源ボタンの内側に設置されており、ボーダーレスや折りたたみ式など最新のスマートフォンのデザインにも適している。
- スマートフォン以外にも、タブレットやノートパソコンなどのデバイスの間でも、指紋認証による生体認証が普及しつつある。AsusのZenBookなど、Asusの様々なノートPCモデルには、従来の指紋スキャナーとIR顔認証システムが組み込まれている。Windows Helioがどちらのセキュリティ方式ともシームレスに動作するからだろう。製品の差別化を図る傾向が強まる中、多くのノートパソコン・メーカーが指紋センサーを搭載している。例えば、2020年1月、サムスンはCESでプレミアムGalaxy Chromebookを発表した。この製品はフィンガープリンツのFPC1145センサーを搭載しており、企業やエンドユーザーのセキュリティに便利な追加レイヤーを提供している。