マーケットトレンド の アジア太平洋地域のエナジードリンク 産業
低糖飲料への消費者志向の高まり
低糖質エナジードリンクの需要が高まっているのは、消費者の間で健康への関心が高まっているからだ。従来のエナジードリンクに含まれる高い糖分は、肥満、糖尿病、心臓病など、いくつかの健康問題に関連している。この地域では糖尿病の有病率が高いため、消費者は健康的な食生活と活動的なライフスタイルの重要性をより認識するようになっている。例えば、GOQiiによると、昨年インドの人口の13.2%が糖尿病であった。健康への関心が高まり、生活習慣病の発生を予防する対策が進んでいるため、消費者は食品や飲料において低カロリー、低糖質、無糖質の食事パターンを選ぶようになっている。消費者は飲料にステビアのような天然甘味料を好む。ペプシコ社やコカ・コーラ社などの企業は、人工的な原材料を取り除き、製品中の砂糖含有量を減らすことに取り組んでいる
さらに、減糖または無糖製品を求める消費者の嗜好の変化は、飲料メーカーを製品革新へと向かわせた。これらのメーカーは、糖分の過剰摂取による弊害を防ぐため、消費者が糖分の多い飲料の摂取を積極的に避けようとする中、こうした製品に対する加速する需要に応えるため、さまざまな斬新な製品を開発している。同様のアプローチは、レッドブルのようなエナジードリンクメーカーも踏襲しており、健康志向の消費者の需要に応えるべく製品ポートフォリオを拡充している。例えば、コカ・コーラ・インドは2022年7月、同社のスパークリングブランドに糖分ゼロの低糖飲料を発売した