マーケットトレンド の アジア太平洋地域のサイバーセキュリティ 産業
クラウド展開が市場成長を牽引
- データ・ストレージを新たに構築して維持するよりも、データをクラウドに移行してコストとリソースを節約することの重要性に対する企業の認識が高まっていることが、クラウドベースのソリューションに対する需要を後押ししており、その結果、オンデマンド・セキュリティ・サービスの採用が増加している。
- こうした利点から、この地域の大企業や中小企業では、クラウドベースのソリューションの採用が進んでいる。今後数年間で、クラウドプラットフォームとエコシステムは、デジタルイノベーションのペースと規模を爆発的に拡大させる発射台としての役割を果たすと予想される。
- CISCOのサイバーセキュリティ・レポートによると、アジア太平洋諸国のインフラは、オンプレミスよりもクラウドでホストされている割合が高い傾向にある。さらに、2023年3月に開催された「Cisco India Summit 2023において、同社は、インド企業のセキュリティ耐性を強化し、デジタル化を競争上の優位性として活用することを支援するため、また、顧客により優れたセキュリティオプションを提供するため、チェンナイに新たなデータセンターを設立し、ムンバイに既に存在するデータセンターを近代化するため、サイバーセキュリティ能力を高めていると発表した。
- グーグル・ドライブ、ドロップボックス、マイクロソフト・アジュールといったクラウド・サービスの導入が進み、これらのツールがビジネス・プロセスの不可欠な一部となりつつある中、企業は機密データの管理不能といったセキュリティ問題に対処しなければならない。このため、オンデマンド・サイバーセキュリティ・ソリューションの導入が増加している。
- この地域のマイクロソフトのような企業は、クラウドベースのエンドポイントプロテクション技術を提供しており、従業員が必要なときに、必要な場所で、必要な方法で働くことを可能にし、仕事をこなすために最も有益と思われるデバイスやアプリを使用できるようにしている。