の市場トレンド アジア太平洋地域の建設用接着剤・シーラント市場
インフラ活動拡大のための投資拡大が産業規模を拡大する
- アジア太平洋地域は、中国、日本、インドといった世界の主要経済国が牽引している。中国は継続的な都市化を推進・進行中であり、2030年の都市化率目標は70%である。都市化の進展に伴い都市部で必要とされる居住スペースが増加し、都市部の中間所得層が生活環境の改善を望むようになることで、住宅市場に影響を与え、それによって国内の住宅建設が増加する可能性がある。
- 非住宅インフラは大幅に拡大する可能性が高い。中国政府は2019年に約1420億米ドルに相当する26のインフラプロジェクトを承認し、2023年に完了する予定である。同国は世界最大の建設市場を有しており、全世界の建設投資の20%を占めている。2030年までに、政府は13兆米ドルを超える建設投資を計画している。そのため、建設市場は予測期間中(2022~2028年)に年平均成長率4.48%を記録すると予想される。
- 建設産業はアジア太平洋地域最大の産業の1つであり、2019年には有望な成長を記録した。同地域はベトナム、マレーシア、インドネシア、タイ、その他の南アジア諸国など多くの発展途上国を構成しているため、同産業は成長を続けている。しかし、COVID-19パンデミックのために、建設部門は、インド、中国、日本、ASEAN諸国を含む発展途上国に深刻な影響を与えた地域全体の政府によるロックダウンのために大幅な減少を目撃した。
- アジア太平洋地域はまた、建設分野における国際投資家の大きな関心を目の当たりにしている。発展途上国が投資家により良いリターンと機会を提供するため、建設開発セクターへの外国直接投資(FDI)は増加している。