マーケットトレンド の アジア太平洋寒天培地 産業
地域で高まる菜食主義の傾向
東南アジア諸国の宗教的慣習の影響もあってか、この地域は植物由来の消費者が世界で最も多い。中国などのアジア諸国は海藻の生産量が多く、ゼラチンと比べてコスト効率が高いため、同地域の様々な食品への応用が進んでいる。FAOによると、2016年の中国、日本、朝鮮半島の海藻生産量は合計で1,621万8,406トンに達し、世界の海藻生産量の約53.8%を占めている。東アジアにおける海藻養殖の発展は、生産される製品の収量と品質の両方を向上させるという点で、寒天産業に大きく貢献している。同地域における海藻の生産量の多さと菜食主義のトレンドの高まりが、同地域の寒天市場を牽引している