マーケットトレンド の アジア太平洋地域の接着剤 産業
市場を支配する建築・建設業界
- 建築用接着剤は、既存の床と下地との間の床固定用接着層などの目的で、建築・建設分野で広く使用されている。
- アジア太平洋地域のシーリング材市場で最も大きなシェアを占めているのはシリコーン系シーリング材で、これは太陽光、雨、強風、降雪などの極端な気象条件に対する耐性など、そのユニークな特性によるものである。
- 各国はこの地域で、よりエネルギー効率が高く、デジタル化が進んだインフラの再構築を目指しており、新しい建物の建設や古い建物の改築につながっている。このため、建築・建設用シーラントの需要が大幅に増加することになる。
- 国家発展改革委員会によると、中国政府は2019年に約1420億米ドルの投資額で26のインフラプロジェクトを承認し、2023年までに完成すると推定されている。住宅需要の高まりは、公共部門と民間部門の両方において、同国の住宅建設を促進すると思われる。
- さらに、インド政府は約13億人に住まいを提供することを目指し、住宅建設を積極的に後押ししている。同国では、今後7年間で約1兆3,000億米ドルの住宅投資が行われ、6,000万戸の住宅が新たに建設される見込みである。
- アジア太平洋地域における建設活動の増加は、予測期間における接着剤需要を増加させる傾向にある。