マーケットトレンド の ASEAN 開閉装置 産業
市場を支配する公益事業セグメント
- 東南アジア10カ国からなるASEAN地域は、ここ数年で電力需要が大幅に増加した。その背景には、人口増加、都市化、経済発展がある。
- ASEAN Centre for Energyによると、ASEAN地域の総電力需要は2040年には1,822TWhに増加すると予測されており、これは年平均成長率4.4%に相当する。ASEAN諸国は、この需要増に対応するため、発電能力の増強、電力システムの効率化、再生可能エネルギーの利用促進など、さまざまな対策に投資している。
- BPの2021年世界エネルギー統計レビューによると、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムなどASEAN主要国の発電量は1071.8TWhを記録し、2020年比で約4.6%増加した。
- さらに、電力需要の増加により、さまざまな国がエネルギー需要を満たすために近隣諸国からエネルギーを輸入するようになった。この輸入に伴い、新たな送電・配電ネットワークが開発され、地域の開閉器需要が増加している。
- 例えば、シンガポール政府は2022年6月、増大するエネルギー需要に対応するため、近隣諸国との多国間電力取引を通じて、最初の再生可能エネルギー電力輸入を開始した。ラオス・タイ・マレーシア・シンガポール電力統合プロジェクト(LTMS-PIP)は、既存の送配電システムをアップグレードし、ラオスからタイとマレーシアを経由してシンガポールに最大100MWの再生可能水力電力を輸入する。
- 従って、上記の点から、予測期間中は公益事業部門がスイッチギヤ市場を支配する可能性が高い。