マーケットトレンド の エジプトの農業 産業
作物タイプ別では穀物が大きなシェアを占める
消費者の食生活における穀物の高い栄養価の重要性の高まりと、国内の食品・加工産業における穀物の数多くの用途により、国内の穀物消費量は過去数年間で大幅に増加した。可処分所得の増加に後押しされた消費者の生活水準の向上は、国内都市部の消費者の健康意識の高まりにつながっている。生活習慣病の増加が、穀物消費需要にさらなる影響を与えている
さらに、良好な生育条件が国内での穀物生産を増加させている。例えば、FAOSTATによると、エジプトの2021年の穀物総生産量は2,310万トンで、2022年には2,390万トンに増加した。この生産量の増加は、年間を通じて穀物が入手しやすくなることで、消費をさらに支える
さらに、トウモロコシや小麦などの穀類は国内で容易に入手できるため、動物飼料分野での需要が拡大すると予想される。このことは、エジプトの動物飼料セクターによる穀物消費を支えるものと予想される。さらに、同国では穀物産業を支援する取り組みが行われている。例えば、2022年5月、エジプトの研究者は塩分と水不足に耐性を持つ遺伝子組み換え小麦を開発した