マーケットトレンド の アフリカカリ肥料 産業
トウモロコシ栽培の需要増加
農業はアフリカの経済発展において重要な役割を果たしている。例えば、耕作面積は2016年の3億1,050万ヘクタールから2018年には3億1,920万ヘクタールへと2.8%増加した。さらに、作物生産全体のうち、塩化物に対する比較的高い需要はトウモロコシなどの特定の作物から観察され、この地域のポタシキ肥料の需要を加速させている。 同地域におけるトウモロコシ生産の需要の増加は、トウモロコシ生産面積の停滞と相まって、穀物生産、特にトウモロコシセグメントにおけるポタシキ肥料の配合を大幅に引き上げている。例えば、2016年から18年にかけて、この地域のトウモロコシ生産量は0.8%のマイナス傾向を示したが、同じ期間にトウモロコシ生産量は8.3%大幅に増加した。とうもろこし生産におけるこの大幅な上昇は、とうもろこしが高いカリウムを必要とするため、この地域でポタシキ肥料が増加したことに特に起因している
アフリカのカリセクターへの投資増加
現在、アフリカ全域でカリ肥料が使用されているのは、この地域の天然資源の制約によるものである。しかし、他のアフリカ諸国とは異なり、モロッコは近年、同国の肥料部門への継続的な投資を伴い、カリ肥料市場のホットスポットとなっていた。2016年現在、モロッコのOCPグループ(リン鉱石会社)はナイジェリアの政府投資庁と、エチオピアにNPK肥料プラントを建設する契約を結んでおり、2023年から2024年にかけて稼働する見込みである。このプラントは、年間250万トン近くのNPK肥料を供給できるようになる。このように、同地域の肥料セクターで進行中のこうした投資は、肥料の需要と供給を拡大する戦略の一環となっており、予測期間中にポタシキ肥料の販売を加速させる可能性が高い