マーケットトレンド の アフリカ飼料の抗酸化物質 産業
複合飼料生産の地位向上が酸化防止剤需要を牽引
アフリカの配合飼料生産量は2018-19年に4060万トンとピークを迎え、この地域における飼料原料の入手可能性が高まっている。トウモロコシは家禽生産において最も一般的に使用される原料の1つであり、トウモロコシだけで生産される飼料の約55%を占める。家禽飼料業界は主にイエロートウモロコシを使用している。例えば、2017年から18年にかけて、ピーク時には500万トンに達した国内のイエロー・トウモロコシの全供給量のうち、89%が家禽部門を含む動物飼料に向けられた。飼料原料の潜在的な農業供給にもかかわらず、同国は主に飼料需要の高まりに起因して輸入を開始しており、それによって今後数年間で飼料用酸化防止剤の販売が加速すると予想される
南アフリカが飼料用酸化防止剤市場を支配する
2018年にFAO(国連食糧農業機関)が発表した推計によると、同国の家禽頭数は約1億7630万頭で、そのうちブロイラーとレイヤーを合わせると家禽頭数全体の99.3%近くを占めている。Alltech Inc.が発表した推計によると、2019年、同国のブロイラー飼料生産量は339万トンでピークに達した。この年は良好な飼料価格と国内の持続可能な穀物在庫で始まった。しかし、2018年の初めには、特にリステリア症の発生に起因する食肉部門に重いスポットライトが当てられた。過去数年間のブロイラー製品の輸入減少により、国産ブロイラー製品の需要が低下 した。そのため、ブロイラーの工業生産成長率は2016年に3.0%に落ち着き、2017年には0.9%縮小し、2018年にはさらに5.5%急増した。同期間中、特にトウモロコシ供給の縮小と国内で進行中のCOVID-19の発生により、鶏肉価格の若干の高騰が観察された。しかし、ブロイラー部門を組織化するための政府の努力の高まりは、家禽肉の需要の増加と相まって、今後数年間で飼料用酸化防止剤の販売を強化する可能性が高い。